洗面化粧台のスイッチプレートが劣化してボロボロと剥がれる状態です。
この部品は廃番されて取扱いがありません。
補修を業者に頼むことはできます。
似た物を加工した補修になるので、元どおりとはいきません。
補修代も数千円になると思います。
そこで、いっそのことDIYすることにしました。
結果、かなりうまくいき、満足のゆくDIYとなりました。
今回は、洗面化粧台のスイッチプレートのメーカー部品が無いときの補修方法を紹介します。
洗面化粧台「INAX NMSⅡ-1.0N」スイッチプレートの劣化
我が家の洗面化粧台は「INAX NMSⅡ-1.0N」です。
そのスイッチ全体がこちらです。
左はスイッチ関係で、右は蓋を開けるとコンセントです。
スイッチプレートは、ひび割れが進み剥がれ落ちつつあります。
新品の頃は弾力性がありましたが、しだいに硬化してボロボロになりました。
スイッチプレートの奥にフィルムが見えます。
これは防水のためでしょう。
スイッチプレートはシリコンゴム製のようです。
この洗面化粧台は19年になりますが、10年を過ぎた頃からの劣化が顕著です。
洗面化粧台のスイッチプレートをDIYで補修する
正規部品は取扱いがないのでDIYしました。
DIYするにあたり、2つのことをクリアする必要があります。
・ボロボロのスイッチプレートをすべて剥がすこと
・半透明のシリコンゴムシートで、その片面に接着剤が付いたものを見つけること
この2つです。
ボロボロのスイッチプレートをすべて剥がす
スイッチプレートの奥のフィルムを残す必要があります。
これはもともとあるものですから、そのまま使いたいし、破れてしまうと面倒です。
よくある方法として、マイナスドライバーを使って剥がしてゆくやり方がありますが、それは避けるべきと思います。
角のあるドライバーではフィルムを傷つけ破ってしまうでしょう。
そこで使ったのは、竹製の耳かきです。
耳かきはソフトで、しなります。
丸みもあるのでフィルムを傷つけません。
ボロボロのスイッチプレートの接着面に耳かきを当てていき、ぐりぐりとほじって剥がしていきます。
慌てず、剥がしていける部分を探りつつ進めていきます。
無理かなと感じたら、時間を開けて放置します。
しばらく置くと劣化が進むのか、剥がしやすくなります。
剥がし始めて3日目で、ボロボロのスイッチプレートをすべて剥がせました。
ところどころに接着剤の残りがあります。
できるだけキレイにしたいので「ネイルポリッシュリムーバー」を使いました。
アセトンが主成分なので接着剤を落とせます。
※家にあるものなので、わざわざ買わないですみました
綿棒に液を付け、接着面全体をなぞります。
そうして接着剤の残りカスはだいたい取れました。
半透明のシリコンゴムシートで、その片面に接着剤が付いたものを見つける
もともとのスイッチプレートは柔らかくて弾力性がありました。
そのためスイッチが容易にオンオフできました。
また、スイッチの右側「くもり止め」の方には「オン」のランプが点灯し、その灯りが透けて見えます。
これらのことから、補修に使えるシートとして
・半透明
・シリコンゴムシート
・片面に接着剤が付いている
などのことが必要です。
半透明なら「くもり止め」ランプの灯りが見えます。
逆に透明だとスイッチ部が透けて汚く見えてしまいます。
弾力性を求めると、単なるシリコンシートではなく、シリコンゴムシートの必要があります。
それに弾力性がないと、スイッチのオンオフができません。
また、接着剤付きでないと扱いが難しくなります。
接着剤が付いていないと、別にシリコン専用の接着剤を用意することになります。
塗る手間は掛かるし、均一に塗り難いという問題も生じます。
こうした条件をクリアしたシートを探しましたが、なかなか見つかりません。
100均やホームセンター、ネットを見たりして探しました。
普通に探しても見つからないようです。
根気よく探し1ケ月が過ぎる頃、ようやく条件を満たす品を見つけました。
それがこちらです。
3М製品なので品質も安心です。
※写真はスイッチプレートのサイズにカット済
このシートは、厚みが 1.2ミリくらいで、スイッチプレートとしてはピッタリの厚さです。
このシリコンゴムシートを見つけたのは、手芸材料の店でした。
ショップのURLはこちらです。
https://item.rakuten.co.jp/auc-my-mama/2225/
シリコンゴムシートを洗面化粧台のスイッチに貼り付ける
シリコンゴムシートのカットは難しいので、工夫が必要です。
シート面がすべすべで、スケールを押し当てても、スケール自体が滑ります。
テープなどでスケールを固定すると良いと思います。
特にシートのカットが難しいのは、切り出したシートの端を少しだけ切りたいときです。
ゴムシートが柔らかいので、カッターを当てて引くときにスケールが動きます。
コンマ5ミリだけ切るようなときはギザギザになってしまいます。
シリコンゴムシートのカットは苦労します。
こうしてカットしたシリコンゴムシートは、スイッチプレートとして使えるものになりました。
最後に、カットしたシートを洗面化粧台のスイッチに貼り付けます。
ゴムシートなので貼る際に動きます。
スイッチの枠に収まるように少しずつ貼っていきます。
こんな感じに貼り付けできました。
下側のカットがギザギザになってしまいましたが、遠目に見たら許容範囲です。
「くもり止め」ランプの灯りも見えます。
防水のネームシートで「照明」と「くもり止め」の表示を貼れば完璧です。
とはいえ、手元にラベルライターがないし、我が家での使い勝手には影響ないので、スイッチ名の表示は省きました。
洗面化粧台のスイッチプレートのDIY費用
洗面化粧台のスイッチプレートのDIYは、思い通りにできました。
メーカー部品が無くても補修できたので満足しています。
費用は、商品代799円、送料280円です。
合わせて1079円でした。
参考になりましたら幸いです。