家の外塀に変なものがあると家族から言われ・・
見ると気持ち悪い物体が付着しています。
まるでエイリアンの卵のようです。
今回は、カマキリの卵を剥がした話しです。
カマキリの卵が、まるでエイリアン
これ、何?
毒でもありそうな形です。
ズームインすると、こんなふうです。
どう見ても気持ち悪いです。
グーグルレンズで画像を検索すると、これはカマキリの卵鞘でした。
すぐに取り除きたい思いを抑えて、その前にひととおり調べてみました。
カマキリの卵を包む卵鞘(らんしょう)
画像はカマキリの卵が入っている袋で、卵鞘(らんしょう)と言います。
カマキリの卵鞘の特徴は
・カマキリの産卵時に分泌される粘液で形成される
・この中に数百個の卵が入っている
・粘液が泡立って卵鞘内は多数の気泡に包まれるため、衝撃に強く耐侯性も高い
カマキリは、卵が外敵に見つからないように、卵鞘に近い色の場所に卵を産むそうです。
わが家の外塀の色が茶系なので似てると思われたようです。
卵鞘は「螵蛸(おおじがふぐり)」とも呼ばれて、「老人の陰嚢」の意味があるそうです。
これは良い意味とは言えなさそう・・
やっぱりキモイし、誰が見てもこうした連想になるのでしょう。
画像はハラビロカマキリの卵鞘のようです。
形は米粒に似ていて、大きさは3センチくらいです。
この卵鞘は、外壁や外塀、木の幹や枝に産み付けられるのが特徴です。
カマキリの卵鞘を剥がす
卵鞘を取り除くのは、経験がないので簡単かどうか分かりません。
ネットで検索しても、剥がし方の情報が偏っていて、あまり参考になりません。
また、剥がし方によっては、卵鞘の跡が残るという記事もあります。
剥がし方として、直に触れたり、カッターナイフを使ったり、金属ベラを使いたくありません。
使った道具はそのままゴミに出せるのが一番です。
そこで、散水ホースに散水ノズルを付け、ジェット水流を当ててみました。
5分ほど四方から流し、近寄って当てたりしました。
でも、まったく変化なしです。
次に使ったのは割り箸です。
割り箸は折れないように割らずに使います。
割り箸の太い側を卵鞘と外塀の境目に当て、グリグリします。
卵鞘はグニュグニュした感じで、固いゴムのようです。
直に触れてなくてもキモイ感じが伝わってきます。
数回押しても剥がれる気配がありません。
さらに力を入れて押しても剥がれません。
相当に手ごわいので、削り剥がす手法もあるかな、と思えます。
あきらめずに、両手でしっかりと力を込め、一点に的を絞って押していきます。
とうとう、グッ!グッ!ベローリ、という感じで剥がれました。
ちなみに、割り箸を当てるイメージは、このようです。
カマキリの卵鞘を剥がした跡
卵鞘の剥がれた跡は、こんな風になりました。
外塀の塗装が窪んでいます。
卵鞘の粘着力に、塗装の一部が卵鞘ごと持っていかれました。
剥がすのが無理やりすぎると、塗装ごと剥がれることが多いようです。
この粘着力は、普通の接着剤も及ばない強さです。
わが家の外塀は塗装が厚かったので、下地が見えるほどに剥がれていないのが幸いです。
自分の考える許容範囲の結果となり、ほっとしました。
カッターナイフや金属ベラを使うと、どうしても卵鞘の一部が残り、跡が煤けて黒ずみます。
そのため、その黒ずみを除去する作業が発生すると思います。
そういえば以前、外塀で化石化したカマキリの卵鞘が・・
試行した結果、最適な方法でカマキリの卵鞘を剥がせたようです。
同じことで困っている人の参考になればいいと思います。
ここで、我が家の外塀で起きた、ある事件を思い出しました。
10年ほど前のことですが、外塀上に巣を張った10センチ超えの蜘蛛を殺虫剤でやっつけました。
蜘蛛はそこで息絶え縮こまり、その大きさは3センチくらいでした。
あまりにグロテスクなので、風化を期待して放置していました。
そのうちに化石化したのか、割り箸や木の枝で押しても石状態で、外塀と一体化していました。
この見た目が、今回のカマキリの卵鞘と同じでした。
大蜘蛛の死骸が固まって化石化したのではなく、カマキリの卵鞘に覆いかぶさって死んでいたようなのです。
大蜘蛛の死骸が風化すると、カマキリの卵鞘が姿を現したということでしょう。
この化石化したカマキリの卵鞘は、数年後に高圧洗浄機で剥がせました。
この顛末を記事にしています。
記事はこちら↓
高圧洗浄機は最強です。
今回は使いませんでしたが、手を汚さないでできる最後の手段と思います。