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「出店と露店と屋台」意味の違いは何?

世の中から消えたものについて記事にしています。
子供の頃の、とりわけ縁日やお祭りや花火のことを取り上げています。

そのなかで言葉が曖昧に使われていて気になるものがあります。

それは「出店と露店と屋台」の違いです。
使い方が人それぞれです。

そこで今回、「出店と露店と屋台」の違いについてまとめます。

 

「出店と露店と屋台」の違い


出店(でみせ)とは

一時期だけ出す店、臨時店舗
設営に手間が掛かり、機材や物品をトラックなどで搬入
屋根の有無は問わないが、屋根があるものを指すことが多い

形態としては
・縁日やお祭りで露天商が物品を出す
・イベント会場で関連業者が物品を出す
・地域のお祭りで、町民ボランティアが物品を出す


露店(ろてん)とは

寺社の境内、歩道や店先でゴザや台の上に物品を並べて販売する店
設営は簡単で、機材や物品をトラックやリヤカーなどで搬入
屋根の有無は問わないが、屋根がないものを指すことが多い

形態としては
・商売屋が店の前に物品を出す
・朝市のために歩道上で物品を出す
・蚤の市(フリーマーケット)のために歩道上で物品を出す
・縁日やお祭りで露天商が物品を出す
・地域のお祭りで、町民ボランティアが物品を出す


屋台(やたい)とは

屋根があり移動可能な店
そのまま移動できるため、機材や物品の搬入という概念がうすい
移動してすぐに設営できる
縁日やお祭りやイベントに関係なく繁華街の裏通りや公園で出店(しゅってん)
飲食物を売ることが多い

形態としては
・人力、自転車、バイクで引くリヤカー式
・軽トラ、ワゴン車を改造


出店と露店と屋台の「言葉の使い方」

出店と露店と屋台をまとめて、よくある形態をあげたところ、重複していることに気づきます。

・縁日やお祭りで露天商が物品を出す
・地域のお祭りで、町民ボランティアが物品を出す

これらは出店と露店に共通です。店として大掛かりか簡易かの違いでしょう。

屋台については、縁日やお祭りではほぼ見かけません。
昔は、たこ焼きや水あめの個人屋台が場所をとっていましたが、今は見ません。

「屋台村」と呼ばれる飲食店街の店舗は、移動式でないことから「屋台」ではなく出店(でみせ)に近い形態です。また、常設という観点からすると普通の店舗と言えるでしょう。


まとめ

「出店と露店と屋台」の違いは、ひとことで言うことができない印象です。
それぞれに一定の意味はありますが、形態が重複するので言葉の使い方を線引きすることは難しいと思います。

地域により使い方も違うでしょう。
ましてや海外の屋台のことまで考えると、違いは「無」に近づきます。
全部が「屋台」に収まるのかもしれません。

筆者は、子供の頃に住んでいたところとは違うところに住んでいます。
遠く離れてはいませんが、言葉の使い方は若干違います。

今回のまとめとしては、それぞれの地域での使い方を尊重していけばいいと感じます。
ただ、同じ場所なのに、昔とは「言い方」をどんどん変えていってしまい、地域の歴史や風習が失われるとしたら、それは良くないと思えます。

昔から馴染んできた言い方を引き継いでいければ、それが一番いいのではないでしょうか。