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「縁日とお祭り」意味の違いは何?

世の中の変化や、消えていったものについて記事にしています。
子供の頃の、縁日やお祭りは印象深くて思い出されます。

縁日とお祭りという言葉は、何気なく同じように使っているのではないでしょうか。
でも、縁日とお祭りの意味は違います。

そこで今回、「縁日とお祭り」の違いについてまとめます。

 

「縁日とお祭り」の違い


縁日(えんにち)とは

もとは仏教の言葉だが、寺社ともに使われる用語であり、有縁(うえん)の日、結縁(けちえん)の日が略された言葉です。
有縁(うえん)の日は、神仏が現世に縁を持つ日であり、結縁(けちえん)の日は、神仏が現世の人々を救うために手を伸ばしてくださる日です。
総じて、神仏と人が縁を結ぶことができる日のことを言います。

縁日は
・神仏の降誕、降臨などの由緒に関係する日であり、祭祀や供養などが行われる
・縁日に神社やお寺に参詣すれば、特にご利益があると信じられている
・神社やお寺により、さまざまな縁日が決まっている
といった特色があります。

これらのことから分かるのは、神社仏閣の行事であるということです。

縁日が行われる場所
・神社やお寺


お祭り(おまつり)とは

五穀豊穣や、厄除け厄払いを願ったりする行事であり、作物の収穫などへの感謝を捧げ、神仏や祖先をまつるものです。

お祭りは
・作物の豊作を願う
・収穫を祝う
・季節ごとに行なえる
といった特色があります。

お祭りを行う場所
・まず、祭事ができる場所
・次に、その祭りに縁がある場所
・広い意味では、会場さえあればどこでも可能
・さらに広い意味では、祭事とは全く関係のない所

花まつりやひな祭りもありますね。
学校祭、文化祭、体育祭のように、本来の「お祭り」の意味から遠いものもあります。
ショッピングモールの、ご愛顧感謝祭、年末感謝祭などにも「祭」が使われます。
個人的な見解としては、「お」が入っていない「祭り」は、本来の意味から離れていくと感じます。


縁日でのお祭り

ただ普通に「お祭り」と言えば、おおかた縁日でのお祭りを指すと思います。
神社やお寺を中心にして、その町や村の街道筋に昼過ぎから出店(でみせ)が並び始めます。
町内では日中はお神輿を担ぎますが、日が落ちると周辺から人の流入が増えて賑わいを増していく光景が目に浮かびます。
大人から子供まで、大いに遊び、飲み食いします。
町全体がいっときの休息という感じで、英気を養うような意味もあるでしょう。
幸福感に満ちていて、神仏も喜んでおられるのではと感じます。

その地域の神様なればこそ、そう思われるのではないでしょうか。


まとめ

縁日とは、お祭りのことと思われる方は多いと思います。
縁日にお祭りが付きものだから、分からなくなると考えられます。

今回、縁日とお祭りの違いを見てきたので、「縁日とお祭り」は目的が全く違うということが分かりました。

縁日は、神仏と縁を結ぶための行事でした。
行なうのは神社仏閣です。

お祭りは、豊作を願ったり、収穫に感謝するための行事でした。
行なうのは様々です。
宮司が行なうこともありますが、氏子など町民が行なうことが多いでしょう。

意味の違いを知ることで、縁日とお祭りの見え方が変わるのではないでしょうか。

なお、お祭りの起源は「天の岩戸隠れ」まで遡るようです。
ここまで元をたどると違いがない感じになってきます。
でも妙に納得がいきます。太陽神を招き出すために、神様たちが岩戸の前でどんちゃん騒ぎとは「お祭り」のイメージにピッタリです。

そのあたりは、また機会があればまとめたいと思います。