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世の中から消えた「爆竹や2B弾」

世の中の変わりようが凄い。

この記事は、昔あった「物」を思い出していくコーナーです。

「爆竹や2B弾」も見なくなりました。
爆竹は製造されていて売っているようです。
でもあまり見かけることはありません。
2B弾は1960年代の後半に製造中止になりました。

 

「爆竹」は危ないけど、スリリングで楽しめた

「爆竹」は、見るからに形状がダイナマイトそっくり。

最初は、6ミリくらいの太さ、3センチくらいの長さのものが売られていました。
10本入り、20本入りなどで売っていて、連結ではありませんでした。


その後、4ミリくらいの太さ、2.5センチくらいの長さで、20本連結、50本連結などが出始め、こちらが主流になってきました。


最初のものは、爆発力が大きく危ないものでした。太くて火薬量が多いからです。
マッチの火で導火線に点火すると、4~5秒で「パンッ」と爆発します。
少し離れさえすれば、音がして破裂するところが見えるだけの他愛もないものです。

しかし使い方を誤れば怪我をすることもあります。
慣れてくると、筒のお尻の方を手に持ったまま点火して1~3秒で投げます。
空中で爆発させられれば成功、という楽しみ方が流行っていました。
危ないけどスリリングでした。

一度、手に持ったまま爆発したことがあります。
どうなったかというと、指の持っていたところが腫れてジンジンしていました。

連結タイプが主流になると、一度の点火で一遍に終わってしまうので、案外つまらないものでした。
なので連結された導火線をほぐして、一本ずつにして遊びます。
遊び方は最初のものと同じです。
一本が小さいだけ爆発力も小さいので、危険度は下がります。

一人遊びのときは、だいたい公園の蟻の巣の入り口に挿して点火していました。
※ごめんね、アリさん、もうしません


「2B弾」は「爆竹」より危ないけど、当時の優れもの

「2B弾」は、たばこをひと回り小さくした形状。

5ミリくらいの太さ、6センチくらいの長さです。
10本入り、20本入り、100本入りなどで売っていたと思います。


「2B弾」の先っぽはマッチのようになっていて、マッチ箱の横で擦ると着火する。
マッチ箱が無くても、単独で地面などで擦れば着火するものもあった。
※「安全マッチ」と「摩擦マッチ」に分類されるなかの「摩擦マッチ」の先っぽのようになっていたと思われる

「2B弾」に着火すると、10秒ほど白煙が出て、その後に黄色い煙に変わり、数秒ほどして破裂する。
遊び方は「爆竹」の危険な遊び方と同じで、筒のお尻の方を手に持ったまま点火して爆発する間際で投げていました。

「2B弾」は「爆竹」より危ないけど、当時の優れものでした。


「2B弾」は昭和の時代でさえ生き残れなかった珍しい「物」

「2B弾」は「爆竹」より危ないのは、扱いの手軽さも寄与していたと思います。
でもそれは裏を返せば優れものだったということでしょうね。

この「2B弾」は発売後、普及するにつれて事故が多くなり直ぐに製造中止に追い込まれました。

以下は参考です。

『ポケットに入れた2B弾が摩擦で発火するなどの事故が相次いだ。愛知県警察によれば、1963年1月から1965年2月までの間に76件の事故が発生、愛知県児童福祉審議会は、業界に対して3回にわたり製造自粛を勧告した。さらに1965年7月14日、通商産業省は愛知県工業課に対して、さらに県は関係業者に対して2B弾の製造中止命令を発出、このことにより製造は打ち切られた。』
※フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』引用

爆発的に広まって、急速に消えていった感があります。

商品寿命があまりに短かいので、「2B弾」で遊べた人は少ないと思います。

「2B弾」は昭和の時代でさえ生き残れなかった珍しい「物」でした。


さいごに

「爆竹や2B弾」の思い出でした。

「爆竹」は細々と生き残っています。
残念ですが「2B弾」は生き残れませんでした。

「2B弾」は昭和の一時期に流行った遊びの道具。
危険なものではあるのですが、その一時期に「2B弾」で遊べたことは良い経験でした。


しかし良し悪しは抜きにして、世の中から消えていく「物」が多いのは寂しさを感じます。